電波の品質とは?

2022.05.20

今回、品質保証部が電波の品質について説明します。

「電波」とは何か?
身近なものでは、テレビやラジオ、スマートフォン・携帯電話やカーナビゲーション、大規模なものでは、気象レーダや防衛用レーダなどにも「電波」は必要不可欠なものであり、皆さんが安全で快適な生活を送るためには欠かせないものです。

 電波とは、電磁波の一種で空間を伝わる電気エネルギーの波のことです。
 この波を電波では周波数といいます。
 電波の大きさ(単位)は周波数であらわし、1秒間に繰り返される波の数を
 ヘルツ(Hz)という単位であらわします。(NTT Docomo HPより引用)

周波数の説明

 

「電波」に不具合が発生したら?
日常生活に欠かせない電波の不具合が発生した場合、想定される被害は大まかに次の通りとなります。

【発生する不具合】電波不具合
①電波が停止する
②違う周波数を出力してしまう
③不要な電波が出てしまう

【想定される被害】
・テレビ・ラジオが放送できない(放送事故)
・通話ができない、データ通信ができない(通信障害・システムダウン)
・レーダが使えない(災害を予測、探知できない)
・電波を利用した他のシステムを誤動作させてしまう(電波法違反)

など、その他にも多くの障害が発生してしまうことが予想され、目に見えない電波でも不具合によって安全で快適な生活が脅かされることになります。

 

「電波」の品質を守るためには?
当社の製品は数百から数千個の部品から構成されており、たった1個の部品の破損や、正しく組立られていないこと、製品に要求された性能を満足していないことにより、先ほど説明した不具合が発生し、社会に対して大きな被害を与えてしまいます。

不具合を発生させないためには、製品の設計段階から隠れた不具合の予測と検知、製造工程内の不適切な個所を摘出し、未然に防ぐことが重要です。

品質保証部は製品の設計段階から設計レビューに参加し、部品受入から組立検査、出荷検査を実施しており、製品に対して品質保証(検査)を実施することで、当社製品がお客様に届く前、公共社会インフラに組み込まれる前に不具合を未然に防止しています。