機工グループの紹介(2)
2022.08.26
前回、調達部機工グループの所有している設備など紹介いたしました。
今回は機工グループで所有している工作機械を使用した作成業務を紹介いたします。
まず、高周波フィルタなど、多くの製品に使われるアルミ材料を切削加工して製作する部品の製作工程について紹介いたします。
【製作工程】
① 設計部門にて製品設計及び図面データ作成(DXFデータ)
↓
② 機工グループへ製作依頼
↓
③ 機工グループにてCAMシステムにて加工プログラム作成
↓
④ 機工グループにてマシニングセンターを使用して切削加工
↓
⑤ 品質保証部にて検査
↓
⑥ 製造部門に送られ製品の製造へ
となります。
当社で構造設計部門と機工グループを保有しているメリットは、①~⑥までのリードタイムの短さがあげられます。簡易なものでは設計作業から製品の製造開始まで、最短1時間以内で可能です。
右図:出来上がり品物 ※右の写真とは違うものです
また機工グループでは、製造現場で使う治工具(治具・工具)、製品の追加工も行っております。
治工具は、ヒアリングした要望を図面へ落とし込み、製作しています。

ボックスドライバーを切断、銀ろう付けをしてL字型に加工します。
この治工具は、高周波フィルタを調整する際に使用します。製品によってネジサイズが異なる為、複数個作成しており、ボックスドライバーの先端部は、製品を傷つけないよう、外部加工、内部加工及び面取りを実施しております。
そして、機工グループを自社で保有している強みとして、製造途中に起こった機構トラブルへの迅速な対応があげられます。
例えば製造途中にネジを折ってしまった場合の対応です。
使用していたM2ネジ(直径2mm)の頭がなくなってしまったという状況でも、ねじ穴を傷つけずに復活させることができます。
ケースに使用しているネジが折れてしまった場合、
フライス盤を使用する事で、
折れたネジの除去が行えます。
高価な製品が、1つのネジ折れにより、再製作等で期限内に出荷できないというような状況も避けることができます。
機工グループは、長年培ってきた追加工に特化したスキルと機械・工具を武器に、製造に対する最後の砦として、製品品質の向上に日々取り組んでおります。