CASEFA・その他

低周波RoF

超強磁場下で現れる物質の性質についての研究では、電磁ノイズ環境下での計測が必要であり、電磁誘導やグランドループによるコモンモードの影響を避けて計測することは非常に困難で、対策を行うにも時間を要する作業です。センサ部からの出力をシールドケーブルに接続し、測定器は電磁ノイズの影響がない場所に配置したとしてもシールドケーブルにノイズが誘導されてしまいます。

低周波RoFを導入することにより、光ファイバの高絶縁性、高アイソレーションの特徴を活かし、センサから出力される信号を光変換し、光信号として伝送することにより、電磁ノイズの影響を回避し、より理想的な環境下で計測することが可能です。

 

適用事例の構成

低周波ROFを使用し同軸ケーブルの代わりに光ファイバを利用することにより、電磁ノイズの影響を回避

 

イメージ画像

 

実績ブロックの機能

低周波RoFは、光送信器(E/Oコンバータ)と光受信器(O/Eコンバータ)にて構成されます。
センサからの信号は、E/Oコンバータのローノイズアンプ(LNA)で信号を増幅し、レーザーダイオード(LD)にて電気信号を光信号に変換し光ファイバで伝送します。O/Eコンバータは光信号をフォトダイオード(PD)で受信しLNAにて信号増幅し出力します。モバイルバッテリーや測定器のUSB端子から電源を供給し動作します。

 

低周波RoFの構成

主要性能

総合仕様(対向性能)

項目仕様
周波数範囲1kHz~75MHz
変換効率0dB±2dB
ノイズ(入力換算雑音)-120dBm/√Hz 以下
電源供給USB(モバイルバッテリ使用可)
光伝送距離100m以上