CASE公共社会インフラ(気象レーダー)

気象レーダーシステム

近年、地球環境へ変化と共に、世界的に異常気象、竜巻、ゲリラ豪雨などが発生した結果、多大な被害が出ております。年々と需要が高まる精度の高い事前情報を得る為に、気象予測を行うレーダー装置の性能向上が求められております。
当社は、レーダー装置の開発で培った、多チャンネル周波数コンバータ、増幅ユニットなどのRF製品や信号処理を含むデジタル製品及び光伝送製品をご提供しております。

気象レーダーシステム

ブロック概要

レーダーの基本構成図

レーダーの基本構成図

 

気象レーダは自身で放射した信号の反射信号を受信し解析することで、雨粒などの位置や形状、更には風量や風向などの情報を得る装置である。基本的な構造としては送受信部、信号処理部、データ処理部、表示部などで構成されており、当社ではこれまでに、送受信部といったRF部から信号処理部までを対応している。

実績ブロックの機能

【送信部】
IF信号をX帯などのRF信号にアップコンバートする。アップコンバータ、PA、BPF、シンセサイザなど、各機能ブロック単位での対応から、これらの機能を一体化したMDLまで対応実績あり。

【受信部】
RF信号をIF信号にダウンコンバートする。ダウンコンバータ、LNA、LPF、シンセサイザなど、各機能ブロック単位での対応から、これらの機能を多CHにし高密度一体型したMDLまで実績あり。

【信号処理部】
受信系では、受信IF信号をベースバンド信号に変換し、位相や振幅の補正といった信号処理を行う。処理された信号は高速シリアル通信で出力する。送信系では、外部から設定されたベースバンド信号に信号処理を施した後にIF信号に変換し出力する。
当社では上記の基本機能に加え、デジタル直交検波・直交変調、時間多重マルチレート変換FIRフィルタ、アナログ部の特性を補正する振幅位相イコライザ・プリエンファシスといった昨今の高性能・高機能化受信機に欠かせない信号処理に加え、一部のビーム合成機能(DBF用振幅・位相調整、デジタルシストリックビーム合成)についても実績あり。

主要性能

【送受信部】
周波数コンバート、低雑音電力増幅、高出力電力増幅、電力検波、電圧・電流監視、熱監視、低位相雑音LO信号生成、不要波除去、受信8chの高密度1MDL化

【信号処理部】
受信系8ch同時処理
サンプリングレート切り替え(複数種可能)
8ch個別の振幅イコライジング
複数の送信パルス波形の設定及び切り替え(チャープパルス/パルス)