基幹系無線システム
基幹系無線システムの多重無線装置内に多摩川電子の製品が採用されています。
災害等による重要通信の途絶を防止する耐災害性が高く、公共業務用として人命及び財産の保護、治安の維持、気象通報その他これに準ずる業務遂行に利用されており、警察、水防道路、防災行政、電気事業、海上保安、航空保安、気象、消防等の分野で活用され、全国に整備された社会インフラを構成する重要な位置を占めています。
基幹系無線(マイクロ回線)システムのイメージ図
ブロック概要
多重無線装置系統図(スペースダイバーシティ受信方式)
18GHz 帯 FWA簡易多重無線装置 系統図
実績ブロックの機能
- 高周波共用部
送信機1および2号の出力信号を出力切替SWで現用・予備機が選択され、送受分波する空中線共用部を通り空中線へ出力されます。空中線からの受信信号は、送受分波されたのちHYBで2分配され、2台の受信機へ入力されます。一方、スペースダイバーシティ用の副空中線からの受信信号は、BPFで帯域制限されたのち2分配され受信機へ入力されます。 - 18GHz帯 FWA 簡易多重無線装置 ODU
屋内装置In-Door Unit(変復調装置)から同軸ケーブルにて伝送された信号を屋外装置Out-Door Unit(送受信部)で送信IF信号とDC電源をFILで分離します。送信IF信号は、18GHz帯まで周波数変換されたのち、PA(電力増幅器)にて増幅され空中線共用部を通り空中線へ出力されます。
空中線からの受信信号は、空中線共用部で送受分離後、LNA(低雑音増幅器)で増幅されIF信号へ周波数変換されます。次に、FILで 分離・合成されたのち同軸ケーブルで屋内装置(IDU)側へと伝送されます。また、ODUの制御に必要な制御信号もIDU側から1本の同軸ケールで伝送し制御されます。
主要性能
■高周波共用部
- 周波数帯:6.5/7.5/12GHz帯
- 空中線インタフェース:導波管
- 無線周波数 18GHz帯
- 無線インタフェース:導波管
- 最大送信出力 0.1W以上
- 電源電圧 DC-48V(IDUとの接続ケーブルにより供給)
- 温度範囲 -30℃~+50℃