列車無線用SCM、光伝送、車上局用共用器
列車と運転指令所間で通信を行う無線設備では、移動する列車と通信を行う手段としてLCX(漏洩同軸ケーブル)通信方式があります。光中継システムは無線信号を光信号に変換し伝送するシステムで、光親局と光子局を中継します。
当社では光中継システムや車上局で使用する増幅器や減衰器、同軸フィルタ・共用器を提供しております。

ブロック概要

列車無線システム イメージ図

列車無線システム 光伝送系統図

列車無線システム 車上局系統図
実績ブロックの機能
- 下り系
親局より発信された信号はE/O変換器により光信号に変換され、光スプリッタで分配されながら各中継器へと伝送され、O/E変換器によりRF信号へと再変換の後AMPにて増幅されてアンテナより出力されます。 光ファイバの損失は0.4dB/kmなので、長距離での伝送が可能です。(※最長2.5km×10リンク) - 上り系
各中継局にて受信した信号は、E/O変換器へ入力されたのちに光ファイバで次の中継器へ伝送され、O/E変換器によりRF信号に再変換、またE/O変換器へ入力され次の中継器へということを繰返し親器へと伝送されます。
主要性能
■RF部- 周波数帯 400MHz~450MHz
- 出力レベル AGC(Automatic Gain Control)
- C/N比 44dB以上(RBW 12kHz・最長距離時)
■光部
- 光波長 1.3μm
- 光変調方式 アナログ光変調
- 光ケーブル シングルモード(SM)
実績ブロックの機能
運転指令所や車両前後での、音声通話を行うために、車上側に無線機を搭載しております。 車上局側の無線通信を行う際に、送信と受信の相互干渉を抑える共用器が使用されています。
主要性能
■車上局向け共用器- 150MHz帯と400MHz帯の送受共用器
- 誘電体共振器を使用することにより、小型で、低損失、優れた温度安定性を実現。
- 車載振動条件(JIS E4032)に適用。