移動体通信用ハンドオーバー試験セット
携帯端末など移動局無線機は、移動中に通信している対象基地局を距離に応じて変更するいわゆるハンドオーバーといった性能が重要です。
ハンドオーバーの性能評価では複数の疑似基地局を配置してそれぞれ距離の変化を減衰器によって電力を増減することにより、疑似的なフィールド試験が可能です。
下記のシステムは当社の高周波コンポーネントによりハンドオーバー試験に必要な機能を有した試験システムとなります。

携帯電話のハンドオーバー
ブロック概要

移動体通信用ハンドオーバー試験セット
実績ブロックの機能
疑似基地局1~6端子より外部入力の高周波信号(基地局信号)を入力致します。 減衰器1~6は、それぞれの疑似基地局からの高周波信号を距離に応じて減衰させます。 高周波スイッチ1~6は疑似基地局からの高周波信号を接/断するためのスイッチとなります。 合成器1及び2は各疑似基地局からの高周波信号を合成するコンポ―ネントになり、無線機端末1及び2へ出力致します。
主要性能
- 使用周波数帯域: 700MHz~3200MHz ※ご要望に応じて変更可能です
- 通過損失: 50以上dB(標準)アッテネータ0dB時
- 減衰器設定範囲: 0~60dB(分解能0.1dB)
- 減衰量確度: ±0.5dBまたは設定値の5%以内
- 最大入力電力: 1W
- 入力インピーダンス: 50Ω
- 制御インターフェイス: Ethernet(100Base-T)またはUSB
標準操作プログラム
本操作プログラムは標準添付しております。Windows7/8
Windows7/8のOS搭載のPCより Ethernet(LAN)経由で操作することができます。

外観イメージ
周波数および疑似基地局の入力ポート数などはご用途に応じて変更可能です。

外観イメージ