CASE官公庁(搭載機器)

艦船用RoF

自衛隊の衛星通信は、主としてX、Ku、L、Kaの各周波数帯域(バンド)を使用しています。このうちXバンドは、作戦部隊の指揮統制や作戦情報支援など、部隊行動に関わる重要な通信に使用されています。
陸海空自衛隊の各隊間での円滑な通信確保、より大容量の画像・映像データの伝送を可能とする通信容量の充実、海外渡航域で活動する部隊等への必要十分な通信所要の確保を目的とした通信衛星です。その衛星地上局に多摩川電子のRoF装置が使用されています。地上局での信号伝送はIF信号にて行います。(Xバンドの直接変調も対応可能)
送受信用のアンテナから基地局間を、外来ノイズに強く長距離でも損失の少ない光ファイバにて接続するRoF装置です。
軽量化のため、艦船内でも光ファイバの耐雷性や軽量性に着目し光伝送を行う場合もあります。

※RoF:Radio over Fiber(光ファイバ無線)の略

艦船用RoF

ブロック概要

艦船用RoF ブロックイメージ図

 

艦船用RoF ブロックイメージ図

実績ブロックの機能

アンテナで受信した信号はIF信号へとダウンコンバートされ、E/Oコンバータに入力されます。入力されたIF信号は光信号へと変換され、光ファイバにより基地局へと伝送されます。基地局ではO/Eコンバータにより再度IF信号へと復調され各種機器へと信号を伝送します。基地局からアンテナへの信号の伝送も逆の手順により出力されます。

 

主要性能

■RF部
  • 周波数範囲 ~3GHzまで使用可能
    ※Xバンド(~10GHz)での直接変調も対応可能
  • 伝送利得 0dB
  • 帯域内振幅偏差 3dB以内

 

■光部
  • 光波長 1.3μm
  • 光変調方式 アナログ光変調
  • 光ケーブル シングルモード(SM)

 

(左)光部、(右)RF部