周波数共用器(携帯電話基地局用)
周波数共用器(携帯電話基地局用)は、複数の周波数の無線信号を共用する際に、または共用された信号を分波する際に使用されます。各基地局からの給電線の本数を減らすため、また共用アンテナへの必要な周波数を分波させる目的で使用されております。
インフラシェアリングシステムの場合は、各携帯電話事業者様の無線信号を共用、分波する際にご使用いただけます。
★インフラシェアリングの基地局について
携帯電話と交換局のあいだをつなぎ、「電波の橋渡し役」を果たしている基地局。携帯電話基地局の建設には、広めの用地が必要で建設費用も高額になります。そのため、公的補助を受けるなどして、一つの鉄塔に複数の携帯電話事業者(携帯キャリア)の基地局が設置されることが、郊外や地方を中心に多くみられます。
ブロック概要
(左)携帯電話事業者基地局(屋外)、 (右)インフラシェアリング用(屋外)
実績ブロックの機能
①携帯電話基地局用(屋外)
各基地局からの給電線の本数を減らす、また共用アンテナへの必要な周波数を分波させる目的で使用されております。
②インフラシェアリング用(屋外)
複数の携帯事業者からの無線信号を周波数共用器で共用する目的で使用されます。
主要性能(AM用)
- 適応周波数:携帯電話使用帯域 700MHz~4.5GHz帯
- 共用数:6波以上も対応可能
- 防水性:IP67準拠
特長
- 小型、低損失、低PIM、高信頼性
- LTE~5G Sub-6まで対応可能です。対応周波数700MHz~5GHz
- ご要求に合わせ、最適な共用方式、形状をご提案いたします。
- 狭ガードバンドにも対応可能です。
★5Gの基地局について
2022年1月現在、5Gの人口カバー率はまだ3割程度にとどまります。昨年末に政府は、2023年度までにこれを9割に引き上げるため、携帯各社に対して、5Gの基地局の整備を加速するよう要請しました。
基地局装置についても新技術「オープン化」の動きがみられます。異なるメーカーの機器を組み合わせることで、汎用的な機器の組み合わせの基地局装置がつくれるようになれば、コスト引き下げにつながります。低価格の中国製に対抗する狙いがそこにあるようです。
今年は、5G基地局の建設が激増するでしょう。日本メーカーを巻き込み、官民連携で「5G」の新たなネットワークを構築する構想が動き出しています。