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次世代放射光施設の線型加速器用設備の工事完了に関するお知らせ

2023.05.24

当社は、2020 年3月にお知らせしておりました、「線型加速器用低電力高周波回路及びビームモニタ回路システム」の設計、製作を行い、東北大学青葉山キャンパス内に建設された、次世代型放射光施設「NanoTerasu(ナノテラス)」に無事納めることができましたので、お知らせいたします。

 

1.概要
当社は「次世代放射光施設の線型加速器用低電力高周波回路及びビームモニタ回路システム」の製作を進めてまいりましたが、このたび、請け負っておりました工事が予定通り完了いたしました。

2.次世代放射光施設(ナノテラス)とは
本施設は国内既存軟 X 線向け放射光施設の 100 倍の光源性能(太陽の 10 億倍の明るさ)を持ち、ナノレベルの微細な領域で物質の機能を可視化することができる巨大な顕微鏡です。
活用分野は、創薬や医療技術、省エネや環境保全、食の安全など様々な範囲への応用といわれています。
今後、施設運用により産学共同研究を促進し革新的なイノベーションを起こすことが期待されています。
NanoTerasuイメージ

3.案件概要
本案件は量子科学技術研究開発機構を国の主体とし、光科学イノベーションセンター、宮城県、仙台市、東北大学、東北経済連合会が連携し、東北大学・青葉山新キャンパス内に 2024 年の運用開始に向け整備を進めている「軟 X 線向け高輝度 3GeV 級放射光源(次世代放射光施設)」内の設備となります。

2023 年 5 月に広島で開催された G7 サミット(主要国首脳会議)の関係閣僚会合の一つとして、G7参加国の科学技術大臣が一同に会し、科学技術大臣会合が仙台市で開かれました。高市早苗科学技術担当相や各国閣僚らは「ナノテラス」の整備状況を視察し、G7 各国の量子技術における産学官の国際連携への認識確認が行われました。
今回の「ナノテラス」視察を通し、日本の最先端技術を世界にアピールする機会となりました。

詳細は以下のウェブサイトをご参照下さい。
・次世代放射光施設整備開発センター :https://www.qst.go.jp/site/3gev/
・NanoTerasu ポータルサイト :https://www.nanoterasu.jp/

当社はこれまで培ってきた技術を活かし、これからも我が国の科学技術発展に貢献できるよう、努めて参ります。