モバイル通信基地局
携帯電話基地局では、設置場所に応じて、必要な通信エリアを構築するために様々な方法が用いられています。屋外エリアでは都市部や郊外、山間部など通信エリアのカバー範囲に応じて、小型で低出力のものや大型で高出力の基地局を使い分けて使用されています。また屋内エリアでは高層ビルの各フロアや地下鉄、地下街等の電波が届きにくいエリアをカバーする為に、屋内アンテナ共用システム等よって通信エリアを構築しています。 多摩川電子では基地局用コンポーネントとして、携帯電話信号レベルの調整用に同軸アッテネータやアンテナを複数分岐させる結合器、分配器など設置エリアに合わせて屋外タイプ、屋内タイプそれぞれご使用いただいております。
使用用途例
①結合器、分配器(屋内)
高層ビルの各階層ごとに共用アンテナを複数設置する場合、結合器を使用してアンテナ分岐で使用されております。
②結合器、分配器(屋外)
屋外のアンテナを分岐させる目的で当社の屋外用分配器をご使用いただいております。
③固定減衰器、可変減衰器
基地局からの出力レベルの調整で当社の減衰器(固定、可変)が使われております。
LTEバンドから5G Sub-6帯域まで、広範囲にご利用可能です。(対応周波数:DC~5000MHz)
固定減衰器は1dB~30dBの範囲で、ご指定の減衰量のものをご提供します。
可変ATTは、0~41dBの範囲で、1dBごとに減衰量設定が可能です。
★5Gの基地局について
2022年1月現在、5Gの人口カバー率はまだ3割程度にとどまります。昨年末に政府は、2023年度までにこれを9割に引き上げるため、携帯各社に対して、5Gの基地局の整備を加速するよう要請しました。
基地局装置についても新技術「オープン化」の動きがみられます。異なるメーカーの機器を組み合わせることで、汎用的な機器の組み合わせの基地局装置がつくれるようになれば、コスト引き下げにつながります。低価格の中国製に対抗する狙いがそこにあるようです。
今年は、5G基地局の建設が激増するでしょう。日本メーカーを巻き込み、官民連携で「5G」の新たなネットワークを構築する構想が動き出しています。