第4回 高周波無線技術を支える高周波計測機のご紹介

2023.03.07

前回に続き、製造部が高周波無線技術を支える高周波計測器を紹介いたします。
第3回の記事はこちら> 第3回高周波無線技術を支える高周波計測機のご紹介

 

【はじめに】
今回は光通信関連の測定器(光パワーメータ、光スペクトラムアナライザ)について、簡単な説明を交えて当社保有の設備を紹介していきます。

 

【①光パワーメータってどんなもの】
光パワーメータは高周波のパワーメータとほぼ同じで、出力されている光電力を測定する装置であり、実際には光パワーメータの筐体に光パワーセンサを接続して測定します。
測定できる光信号の波長や電力の下限または上限はこのパワーセンサに依存し、センサ内部の受光部にて受けた光信号を電気信号に変換し、電力として表示します。

Keysite 81619A主な観測可能項目
・光電力(Peak、AVG)

 

 

 

 

 

当社では光パワーセンサ、メータを7台以上保有。
波長範囲は850nm~1650nm、-70dBm~+27dBmの光信号の評価が可能です。

・メーター:Keysight 81619A他
・センサー:Keysight 81626B 81636B他

 

【②光スペクトラムアナライザってどんなもの】
光スペクトラムアナライザは、光信号の波長や電力をグラフィカルに表示する装置であり、信号に含まれている周波数成分や、相対的な違いなどの観測を容易にするための装置です。横軸に波長、縦軸に信号のレベルを表示できるので、波長毎の観測評価が可能です。

Anritsu MS9740A

 

主な観測可能な項目
・波長
・スプリアス

 

 

 

当社では光のスペクトラムアナライザを1台保有。600nm~1750nmの波長信号の評価が可能です。

・光スペクトラムアナライザ:Anritsu MS9740A

 

今回は2種類の光関連の計測器を紹介いたしました。多摩川電子ではアナログ高周波だけではなくRoF(Radio-over-Fiber)といった光通信関連の製品ラインナップもあり、アナログ高周波装置とは異なる、ファイバケーブルや光信号の取り扱い等、光製品の生産ノウハウも有しております。
製品を評価、測定する装置は他にも多くの種類がありますので、これからも紹介していきたいと思います。
第5回へ続く(不定期更新です。)

 

【光関連製品・導入事例のご紹介】

・光給電RoF  ・衛星地上局用光リンク  ・空港DASシステム

その他の導入事例はこちら